「児相には『支援』と『介入』という相反する機能があるが、児童福祉司の多くは介入の経験も知見も乏しい。それは学校や教委も同様である」という記事を見たが、それについては反論がある。  私は現役の教員であるので「介入」するということではないが、家庭訪問ができる。過去にネグレクトだったが、「教育は、今日行く」という教えを守り、家庭訪問を頻繁に行った経験はある。そのことで虐待を防げたとは言えないが…  「知見」についても、児童相談所(子ども家庭センター)などの関係機関や児童委員等関係する方々とケース会議を開いた経験がある教員も私自身を含め、たくさんいるし、そのような仕組みがあることを理解している者も多い。  心愛さんのケースは、教育委員会、児童相談所、学校それぞれの連携不足はもちろんだが、プロとしての責任感の欠如が最大の原因だと言える。父親に恫喝されたとしても、コピーを渡してしまったり、書かされた手紙を見せられたからといって父親のもとにかえしてしまうのはひどすぎる。  根本的な解決には、人員不足を補うための予算化はもちろん必要だ。しかしながら、私自身にも肝に銘じているが、今、教育に関わる全ての人が自分ごととして捉えないかぎり、またこのような事件は起きてしまう。それではこれまで命を救えなかった子どもたちが浮かばれない。  



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