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野田洋次郎さんのメッセージから学ぶ [子育て]
若者の自殺が増える傾向にある夏休み明けを前に、映画「天気の子」の主題歌などを手がけるRADWIMPSの野田洋次郎さんが、しんどい思いを抱える「君」へ送ったメッセージから学びたい。
〇「君の苦しみは僕にはわからない。君の苦しみは君のものだ。君の身体にまとわり続ける、その苦しみだ。」
「朝目覚めて、全部あの苦しさは夢だったんじゃないかと本気で願ったりする気持ちなんか想像もできないと思う。」
「君の苦しさを何ひとつ知らないのに、僕は言う。無責任かもしれないけど言う。僕は君に生きていてほしい。君がおじいちゃんやおばあちゃんになるまで生きていてほしい。」
⇒その人の苦しみはその人にしか分からない。けれど生きていててほしいという思いが伝わってくる。
○「君を今支配している悲しみ、苦しみ。それは一生は続かない。これだけは約束する。今そいつらに覆われていて、何も変わることはないと思っているかもしれない現状は、実はそんなことはない。」
⇒私自身、先日寝言で泣き叫ぶということがあった。今でも苦しかったことをそんな形で思い出すことはあるけれど、いろいろな人の助けを借り、なんとかやり過ごし、教師になった。今、教師として、苦しんでいる子どもたちの手助けをしたいと思っている。
〇「時間」を経ると物事は変化する。新しい景色が見える。新しい角度が見えてくる。今とは違う未来はくる。逃げて、叫んで、泣いていい。君が操縦席に座る『君』を守ってほしい。
⇒「学校に行くのいやだな」「職場に行くのがいやだな」と感じて「死にたい」と思うほどなら、行かないで休んでほしい。「甘えるな。」などと周りから言われ、追いつめられているなら、助けを求め、相談してほしい。
○いろいろな相談先
・24時間こどもSOSダイヤル0120-0-78310(なやみ言おう)・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト)
https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php
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「学校の過ごし方・付き合い方」ー違いを知るー③ [教育]
「行事や学習活動の違い」
●『臨海学舎』
:臨海学校(りんかいがっこう)または臨海学舎(りんかいがくしゃ)、臨海学習(りんかいがくしゅう)とは、小学校、中学校、高等学校において夏に行われる学校行事で、海を身近に体験することを目的として、一般的には2泊3日から1週間程度の日程で、臨海部に宿舎を設定し、学校が海へ出かける形で実施される。また、普段の学校生活においては学べないことを子供たちが集団生活を通じて学ぶ意図もある。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
○海洋体験か、遠泳か
○海洋体験か、遠泳か
1kmや2kmなどの遠泳が中心なのか、カヌーやカヤック、カッターなどの海洋体験が中心なのかも市町村あるいは学校にによって違う。必ずしも当てはまらない場合もあると思うが、遠泳を実施している学校は、遠泳に向けて、教師が夏休みの水泳指導を各学年で行っていることが多い。一方、教師の指導はなく、学生等のアルバイト監視員とPTAのお手伝いで、夏休みのプール開放をしている学校もある。
また、組体操の制限をする市町村が増えているのと同様、安全面の懸念から、遠泳を実施している市町村及び学校は減ってきている。臨海学舎そのものの実施も減っている。仕方のないことなのかもしれないが、学校教育の果たす役割とは何か、日々考えさせられる。
●外国語(英語)
新指導要領で、全国的に、2020年度から小学3・4年生は、週1コマ程度の「外国語活動」、小学5・6年生は週2コマ程度の「外国語(=教科としての英語)」が始まるが、特区や特例校の取り組みとして、既に小学1年生から外国語活動を行っている市町村もある。外国語を母国語とする外国語指導助手(ALT)を配置している市町村は多いが、年に数回の授業しか入らない学校もあれば、毎週のように入っている学校もある。1年生から英語に触れている子どももいれば、5年生にならないと学校の授業はなく、発音も覚束ない先生に教えられている子どももいる。
指導要領の改訂で国レベルで教育改革が行われているが、都道府県や市町村、学校によって、その具体的な取り組みについては違う。そのことは是非、知っていただきたい。
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「学校の過ごし方・付き合い方」ー違いを知るー② [教育]
前回、都道府県によって公立高校受験制度が違うことを知った上で、「取りあえず、居住する都道府県の入試制度を知ることが必要」と書いた。また、他府県に居住していたとしても、受験することが可能な場合もあるので、子どもの進路に迷いがあるなら、他の県についても調べてみる価値はある。
学習指導要領が定められているので、指導内容が大きく異なることはないが、受験制度が違うということは、受験に関わって、つけないといけない力の細部は異なってくる。それは受験直前ではなく、小学校から、場合によっては就学前からつけていくことを意識した方がよい場合もあると思う。
《都道府県による違い》②
「行事や学習活動の違い」
●『職場体験学習』
:職場体験とは、生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動(文部科学省)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では、実践例として、兵庫県の「トライやる・ウィーク(1998年~)」などが示されているが、今では、ほとんどの都道府県の中学2年生が取り組んでいる。ただ、兵庫県が取り組む前に、人権学習の一環として、職場体験学習に取り組んでいた自治体もある。
職場を探すお願いを中学生が自分で電話するなどして見つけていく自治体もあれば、学校と地域が協力して受け入れ可能な職場を見つけていき、それをリスト化したものの中から中学生が選ぶという自治体など様々である。その違いは学習のねらいの違いにもつながる。
私の子どもたちの場合は、リストがあってそこから選んだのだが、どの子も興味がある職場はほとんどなかった。興味がある職場でなくても、体験してよかったと長男は言っていたが、三男はほとんど何もさせてもらえず、ただ体験をしただけだったように思えた。自分で探す方がいいとは言い切れないが、少なくともどんな取り組み方をしているのかを知って、自分の子どものためになるように、子どもをフォローする必要があると感じた。
●『自然体験活動』
:登山やキャンプ、ハイキング等といった野外活動、星空観察や動植物観察といった自然・環境に係る学習活動
自然体験活動の内容そのものはどの自治体でもあまり変わらないと思うが、私の長男のときに感じたことを綴りたい。
○「宿泊体験中に担任が帰る」
長男が小学校5年生(15年前)のときに、5泊6日(後に4泊5日になった)の自然体験学習に行った。私の勤務校では、2泊3日だったので、5泊もするんだと思いながら、しおりを確認すると、やっている内容は、私が5年生の担任をしたときに引率した2泊3日の自然学舎と、さほど変わらなかった。まあ、一つひとつの活動に時間をかけ、ゆっくりするんだなあと思うぐらいであったが、後に、5年生の担任を含め、引率の教員が途中で交替して帰ることを知って驚いた。
・宿泊地に担任がいないことによる心配
小学校では、高学年であっても、ほとんどの授業を担任が教えるので、同じ学校の教員であっても、子どものことをあまり知らないことが多い。夜中に起こすことや薬の服用など、引き継げば問題ないのかもしれないが、日ごろの子どもの様子が分かっている担任がいないと、宿泊行事に伴う子どもの心理的な不安や体調の変化に気づきにくい。
・指導員にお任せ状態
宿泊地の活動に関しては、アルバイトの大学生(教員志望?)の指導員にほぼお任せ状態であったことも後日、知った。引率教員は何か(体調の変化や何らかのトラブルなど)あったときには対応するのだろうが、何もなければほぼ見ているだけのようだった。記録のビデオを撮ったり、進行の補助をしたりする教員もいたようだが…。
宿泊行事は、担任が引率するのが当たり前だと思っていたので、半分の期間であっても、担任が不在の状態があることは、私には考えられなかった。幸いにも、私の子どもたちは、特別な支援が必要というわけではなかったので、大きな心配ではなかったが、必ず服用しなければいけない薬があったり、集団生活に不安があり、初めての宿泊行事で、特に配慮が必要な子どもであったりしたら、担任が不在のときには、参加を見合わせることを考えたかもしれない。
自分の経験から多分こんなもんだろうと思い込まずに、子どものために、行事や学習内容とその取り組み方を知ろうとすることが大事だと改めて思う。
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「学校の過ごし方・付き合い方」ー違いを知るー① [教育]
私は、勤務している学校の隣の県に住んで、子育てをしてきた。その中で、教育など自治体によってこんなに違うのかと感じることが少なからずあった。教師として、親として、学校でより快適に過ごすにはどうすればよいか、学校とどう付き合えば、嫌なことを少なくできるか、子どもたちに伝えるヒントになればと思う。
《都道府県による違い》①
「公立高校受験制度の違い」
○変化し、複雑化していることを知る
・「基本的にどこかには合格できる」
私の長男(11年前に受験)のときは、上位10%の生徒は、市内4校の県立高校(普通科)の中から、進学したい高校が選べ、それ以外の生徒は、居住場所によってなるべく不合格者がでないように割り振られるという制度だった。公立高校に進学させるつもりで、どこかには合格できると判断できたので、長男は私立高校を受験しなかった。
・「4校から選べるようになる」
次男(8年前に受験)のときは、居住場所によって割り振られる制度はなくなり、市内4校の県立高校(普通科)の中から、進学したい高校が第2希望まで選べることになった。第1希望の合格点に届かなかったとしても、第2希望へ回し合格できたので、次男も私立高校受験をしなかった。
・「受験できる範囲が広がる」
三男(4年前に受験)のときは、地区の20校以上から選べるようになった。私立高校受験を希望して受験した。
このように、同じ県の高校受験でも、これだけ制度が変化している。また、公立高校の受験は、一般選抜だけでなく、次のような選抜方法があり、都道府県によって違う。
▷『推薦選抜』:学校長の推薦が必要なことが原則だが、自己推薦で受験できる場合も。
▷『特色選抜』:特定の学科やコースで面接や小論文、実技検査。
複雑化、多様化しているので、それぞれの子どもに合った進学先を選べるようになるためにも、早目(遅くとも、小学校高学年まで)に居住する都道府県の入試制度を知ることが必要だと思う。受験勉強のために塾に早く入れるということではなく、どんな進学先があり、行きたいと思える進学先を見つけ、その準備をするために、知ることが重要。また、一部の専門学科は他府県でも受験できる場合があることも知ってもらいたい。
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道徳の教科化ー「考え、議論する道徳」に向けてー [教育]
「グローバル化が進む現代社会」
・さまざまな文化や異なる価値観や倫理観をもつ人々と相互に尊重し合いながら生きる力が必要
⇒自分の考えを説明し、理解し合うための資質・能力が必要
⇒「賛同はできないけれど理解はできる」という感覚が必要
「かつてないスピードでの少子高齢化など予測困難な時代」
・自らの人生や社会における答えが定まっていない問いを受け止め、多様な他者と議論を重ねて探究し、「納得解」を得るための資質・能力が求められる。
⇒答えが一つではない道徳的な課題を、ひとり一人の子どもが自分自身の問題と捉え、向き合う「考える道徳」、「議論する道徳」へと転換を図る。
⇒「教える」よりも、気持ちが「揺れる」体験を通して、自分はどう生きたいか考えさせることを大切にする。
「『教科書を教える』のではなく、『教科書等の教材で学ぶ』」
・教科書使用が義務付けられたため、教科書の読み物教材の登場人物の心情を理解させるだけなどの型にはまったものになりがち
⇒その読み物教材で、クラスの子どもたちの実態を踏まえ、何を考え、議論させるのか、教師の「ねらい」を明確にする必要がある。
⇒その読み物教材で、クラスの子どもたちの実態を踏まえ、何を考え、議論させるのか、教師の「ねらい」を明確にする必要がある。
「主体的な学び」をめざして
・学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる。
「深い学び」をめざして
・探究という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりする。
「対話的な学び」をめざして
・子ども同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手がかりに考えること等を通じ、自己の考えを広げ深める。
「道徳教育を教育活動全体を通して行うために」
・学校や日常生活での体験や各教科等とのつながりを意識し、相互の関連を図る。
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2020年度大学入試改革、小学校から高校の学校の授業も変わる [教育]
『新しい大学入試共通テストに備えて』
「思考力」「判断力」「表現力」を重視する内容で、「脱・暗記」が特徴と言われているが、その備えについて考えをまとめたい。高2の娘をもつ一人の親、教育行政経験者、元中学校教員、現小学校教員として、一番大事なのは、将来をイメージしながら、自分はどうなりたいのか、そのために今、どうすればいいのかを考え、実践することだと思う。
▷思考の流れを整理し、説明できる「記述力」が求められる
⇒以下のような力をつけ、場を設定し、教え込みでない「学び合い」の授業をすすめる。
・分からないことは分からないと伝え、助けを求める力
・分かっていることを分からない人に分かるように伝える力
・情報を集め、自分なりの考えをもち、それを伝える力
⇒家庭では、食事時間等にさまざまな話題(事故や事件などマスコミで騒がれていることや個人の趣味でも何でもよい)について会話し、親兄弟姉妹等の考えを聞きながら、自分の考えを伝える練習をする。
▷知識・技能、思考力・判断力・表現力のほか、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度も求められている
⇒授業・定期テスト対策と部活や課外活動を両立させるとともに、得意なことや特技を伸ばし、資格をとる。
▷将来をイメージしながら、自分に合った、行きたいと思える進路を選ぶ(キャリア教育の推進)
⇒どのような学生を受け入れ、学ばせ、卒業させるのか、入口から出口までの方針を一体的に策定し、明確にすることで、各学校の教育の方向性を可視化しようとしているので、各学校が示す、アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方式)、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)について知り、自分に合うか考える。
⇒オープンキャンパスに参加する
⇒情報を集め、さまざまな人の話を聴き、考え、尋ねる
⇒授業においては、聴き合う関係、伝え合う関係を重視する
⇒将来をイメージしながら受験する学校が決まれば、その学校のアドミッション・ポリシーを確認し、様々な人の助けを借りながら、受験対策をする
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公立小・中・義務教育学校で学ぶことの意義 [教育]
《支え合う子どもたち》
『満員電車の中、代わりに謝る班の友だち』
通勤時間帯、混雑する電車に班ごとに乗車し、校外学習に向かう小学生。ほとんどの子どもは、これまでの学習を活かし、リュックを前に移動させているが、背負ったままの子どももいた。その子どもの後ろの方に迷惑になっているかもしれないと気づいた同じ班の子どもが「すみません…。」と謝っている。後ろの方との会話の内容は聞き取れなかったが、「いいよ。大丈夫。」と言っているかのような笑顔が見えた。
『なだめ、気づかう子どもたち』
混み合う中、日ごろから感情のコントロールが難しい子どもが「押すなよ。」と興奮し出したときに、声をかけ、寄り添っている子ども。「次、降りるよ。」「切符を用意して。」と声をかけ合っている。
《多様な子どもたちが関わり合いながら成長していく》
校外学習の様々な場面で前述のような子どもたちが支え合う姿が見られた。普段の授業の中でも、ひとり一人が考えたことや調べたことを交流するなどペアやグループで「学び合う」場面を設けている。地域の公立小・中・義務教育学校で学ぶことの意義がそこにあると思う。
教師が単に教科書に書いてある知識を伝えるのではなく、生活を共にする中で、お互いを知り合い、交流し、高め合いながら、知識や知恵を獲得していくことが重要だと思う。教師の役割は、それが円滑に進むような場を設定し、コーディネートすることだと考える。
校外学習の班や教室の座席は、「支え合える」「関わり合える」ように意図的に決める必要があると思う。子どもたちに決めさせるにしても、「支え合える」「関わり合える」班・席なのか、問い直し、考えさせ、導くことが教師の仕事だと思う。
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「パーフェクトワールド」から学ぶこと その3 [教育]
《「できないこと」に囚われず、「できること」に目を向けてほしい》
「進行性の病気」や「障がい」があるとできないことやできなくなってしまうことを嘆いてしまうのはよく分かる。私自身、年老いていっているので、できないことは増えている。若いころにもっとこうしておけばよかったと思うこともある。
もちろん、加齢は病気や障がいではないので、同じとは言えないが、いずれにしろ、できないことが増えていく中、何ができるか、何がしたいかを考えることが大事だと思う。
《「誰か」にしてもらうために》
自分一人では無理でも、誰かの助けがあるとできることもある。何ができるか、何がしたいかが分からなかったら、誰かに相談すればよい。その誰かは、できるだけたくさんいるといい。そんな誰かを日ごろから増やす努力が必要だと思う。
《「緩やかな依存関係」を築く力を養う》
「緩やかな依存関係が大事である」と聞いてなるほどなあと思ったことがある。確か「岡山大学 佐藤 暁 教授」の言葉だ思う。頼り切ってしまうのはよくないが、誰もが誰かに頼ってもいい、できないことは助けてもらえばいいと思えることが大事なんだと思う。そのためには「できない自分」を受け入れ、自ら助けを求め、頼むことができる「思考力・コミュニケーション力」をつける必要があると思う。
《挨拶と感謝の思いから》
「思考力・コミュニケーション力」というと難しく思うかもしれないが、きちんと挨拶ができ、何かしてもらったり、声をかけてもらったりしたときに「ありがとうございました」と言うことからはじめればいい。家族に対しては、照れがあってなかなか言いにくいかもしれないが、それも大事だなあとしみじみ思う。
《これから必要な学力》
学習指導要領に基づいて教科書等の教材を使って教師は子どもを指導するが、最近つくづく思うのは、教材の中身そのものより、教材を通して「思考力・コミュニケーション力」を育てることの方が遥に大切だということだ。自分にとって必要な情報を集め、自分の思いをうまく伝えることが、自分も周りも幸せにする。
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「学校における働き方改革」 [教育]
《「チームとしての学校」》
校長のリーダーシップの下、教職員に加えて、心理や福祉などの専門性を持つ専門家がチームとして適切に役割分担する「チーム学校」という施策は教員にとっても、子どもや保護者にとっても必要なことだと思う。
しかし、教員が教育の専門職として、子どもの指導に一層専念することなど具現化していくためには課題は山積みである。
《管理職の負担軽減》
地域や専門家との交渉に割く時間が増え、さらに文部科学省や教育委員会の調査に回答したり、報告書を作成したりする業務が増加する。ただでさえ、教頭など管理職の担い手が不足している中、負担軽減は喫緊の課題である。
教頭ら管理職を補佐する「主幹教諭(首席)」を文科省は増加していくようだが、そもそも「主幹教諭(首席)」配置が不充分で、その職責を果たす体制ができていない学校の方が多いように感じる。
地域の取りまとめをしていただける「地域コーディネーター」が全ての学校園に位置付けられ、学校の支援ではなく、学校運営の一翼を担っていただけるようにしていけるといいのだが…
《教育には限りがない》
・給食指導等(主に小学校・中学校)のために、昼休憩が取れない。
・連絡帳等その日の内に返却しなければならない物のチェックや、子どもへの指導、次の授業の準備等のために授業の間の休み時間もほとんどない。
・登校指導、宿題等提出物チェック、授業、下校指導、会議及び打ち合わせ、研修等出張、授業準備
・いじめはもちろん、宿題をしてこない子どもなどの対応
・入学式、卒業式、体育祭、文化祭、校内合唱コンクール、修学旅行等の学校行事、保護者会などの準備と後片付け
《教員が子どもの指導に専念するために》
①「チーム学校」の具現化のための人的配置
・事務処理軽減のための事務員の増員
・ボランティアに加えて登校指導、下校指導員の配置
・心理や福祉などの専門性を持つ専門家の常駐化
・教職員や専門家をつなぎ、調整するコーディネーターの配置
②教員や保護者の意識改革
・宿題をたくさん出す先生、放課後や休み時間にやってこなかった宿題をさせる先生がいい先生という意識を変える
・勤務時間を守る、守ってもらおうとする
《子どものために頑張っている教師が疲弊し、倒れてしまう》
忙しい中、身を削って働いていた教員が少しの行き違いで疲弊し、教員をやめてしまうこともあった。道のりは遠いと思うが、そんなことを繰り返させないために、少しずつでもやっていきたい。
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10連休後の1週間、家庭訪問も [教育]
《ゆっくりしても疲れが…》
火曜スタートだったので4日間、そのうち3日間は家庭訪問で午前中授業。「それでも10連休後だったので疲れが蓄積。抜け切れていないまま、明日からの1週間も、まだ慌てず、ゆっくり、リズムを取り戻すことを心がけたい。
《家庭訪問の目的》
通学路の確認、保護者との顔合わせ、兄弟姉妹を含めた家での実際の様子など取り巻く環境を含め、子どものことを知る(児童の実態把握)ため。
《家庭訪問がなかったり、自宅を確認するだけだったりする学校もある》
家庭訪問がなくなっている背景には、働いている保護者が多く日程調整が難しかったり、授業時間確保や教師の負担軽減だったりするようだが、本当になくしていいのか、疑問に思う。通学路の確認、保護者との顔合わせだけなら、家庭訪問をしなくても可能だと思うが、家庭での学習環境や実際の兄弟との関わりなど、家庭訪問をすることでしか分からないことがある。
《家庭訪問をするか、しないかの保護者の希望をとる学校もある》
保護者が忙しいから、あるいは家に来てもらいたくないからなどという理由で、希望がなければ家庭訪問しない学校もある。家庭訪問が必要だと担任として判断したら、保護者が希望しなくても、時期を変えるなどして行くのならまだよいが、結局は、何か特別なことがなければ行かないことがほとんどだと思う。
家庭訪問の意義、目的について再確認する必要があるのだなあと、今、つくづく思う。
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